稀少なもの。
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近ごろでは
お生花(せいか)の稽古をされる生け花の先生は
すっかり少なくなってしまいました。
それでもお一方なんとかお生花のお稽古を続けていらっしゃいます。
使う先生がいないということは
市場でのお生花の材料の流通がないため
多くの場合注文品となります。
今回は時期のものを生けたいとのことで
コウホネ(河骨)を取り寄せました。
かなり以前に市場から入荷したことがあり
姿は知っていましたが、
今回は注文をしてはるか熊本県から到着し、久しぶりの対面となりました!
コウホネは水草の一種で、
スイレン科のコウホネ属という分類になります。
こちらの花と葉が生えている水中の根茎が白く
水面を通して見ると骨のように見えることから
名付けられたと言われています。
スイレン科ということで葉は睡蓮とほぼ同じです。
この花と2種(閉じたものと開いたもの)の葉を使い生けるのですが
古流の流派により使う花と葉の数、
さらには閉じた葉と開いた葉の枚数や向きも異なるようです。
流派による生け比べなんていう機会があったら面白そうですね^^
くっきりとした黄色の花ですが、葉と相まって独特の雰囲気があり、
生けなくとも涼感すら感じます!
水揚げの仕方も特殊で、専用のポンプを使用します。
噴射式のポンプを茎に強く当て、水を注入するのです。
水が染みわたるように茎や葉に水が通っていくのを実感できるので、
その様子にちょっとした感動すら覚えるほどダイナミックなんです。
ちなみにコウホネは漢方などで薬草としても用いられ
効能としては血の巡りをよくする作用があるそうです。
ポンプの水が巡っていく様子を見ると、なんだか納得してしまいます。
(効能と関わりはないと思いますがw)
【お花のすすめ】
ありがとう、おめでとう、元気をだして
そんな気持ちをブーケやフラワーアレンジメントにのせて贈りませんか?
お花たちはあなたの気持ちを伝えるキューピットになってくれるはずです^^